研究室公開
OPEN LABORATORY
未来を切り拓く最先端のエレクトロニクス
電子工学コース
03
電子が回るナノ舞台 ~モノづくり最前線
齊藤(伸)・小川研究室 |
EXHIBIT
オープンキャンパスでの展示
手作り磁気ヘッドを使った磁気情報書き込みと電磁石を用いた書き込み磁界の強さの体験
ビックデータを取り扱う電子情報機器では、ナノサイズの高性能微小磁石が使われています。本展示では、非常に小さな構造の観察や、ナノ磁石を用いた磁性流体の特性ついて実際に触れて体験頂きます。
最新のレーザー変位光学顕微鏡も用意しており、DVDのディスクや500円硬貨に隠された目に見えないほど小さな構造の観察も体験頂けます。
私たちの研究
LABORATORY
実験風景 -究極のモノづくりに挑戦-
ごみの入らないクリーンな環境でハードディスク用の磁性薄膜やアンテナ用の磁性ナノ粒子の作製を行っています。
ハードディスクの磁気情報読み取り部分では,情報の記録されているディスクに対して読み書き用のヘッド素子を数nm (煙草の煙に含まれる1粒子の直径よりも短い長さ) まで近づけて記録再生を行っており,そのため素子は数ミクロンのほこりが1つ混入しただけで確実に素子が破損してしまうほどデリケートです. それら素子を作製するクリーンルーム (写真左側) では気圧調整やフィルターユニットにより極力ほこりの内環境が保たれています. アンテナ用の磁性ナノ粒子は主に鉄を原料としており,通常の空気中で実験を行うと激しく酸化してしまい所望の磁石が得られません.そのため,不活性なアルゴンガスと空気とを入れ替えた容器 (グローブボックス,写真右側) の中で合成を行います.