研究室公開
OPEN LABORATORY
物理が開く新しい世界
応用物理学コース
04
工学の中の理論物理
基礎物性物理学分野 |
EXHIBIT
オープンキャンパスでの展示
理論物理を用いた物質の特性解明・新規材料設計(パネルによる研究紹介とコンピューターによるシミュレーション体験)
本研究室では、超伝導体・冷却原子気体・自動車エミッション触媒・永久磁石などを対象とした幅広い研究テーマに対して、理論物理を用いた物質の特性解明や新規材料設計に挑戦しています。今まで理論物理とは無縁だと思われていた文科省元素戦略プロジェクト(ESICMM)での磁石の性能向上研究においても理論グループの活躍が期待されるなど、活動の場が広がって来ています。
私たちの研究
LABORATORY
銅酸化物高温超伝導体における状態相図の理論的解析
銅酸化物高温超伝導体は他の超伝導体に比べて高い温度で超伝導を示すことから,リニアモーターカーやMRIなどへの幅広い利用がなされています.
水が温度に応じて氷や水蒸気になるのと同じように,銅酸化物高温超伝導体も温度や圧力,また電子やホールといった,電流を担うキャリアの濃度に応じて超伝導や金属,反強磁性絶縁体のほかに,擬ギャップという特殊な物理現象を示す状態へと移り変わることが知られています.しかし,これらの状態や,状態間の移り変わりのメカニズムは未だ完全には明らかになっていません.
私たちは擬ギャップ状態や反強磁性―超伝導転移の理論的解析を行うことで,これらの解明に向けて取り組んでいます.