私は高校生の時、「将来は環境問題を解決したい」と漠然と考えていました。そんなとき、身の回りの多くのものが化学工場で作られていることを知りました。そして環境問題を解決するには環境にやさしい工場をつくれば良いと思い、幅広く化学を学べる本学科を選択しました。
本学科では最初から応用化学・化学工学・バイオ工学を分けない教育カリキュラムのため網羅的に「化学」を学ぶことができます。今では大学で得た知識や経験を活かせる総合化学メーカーで、環境にやさしいだけでなく安全で経済的な工場をつくるための研究を行っています。
皆さんも本学科で「やりたいこと」を実現しませんか?[2023年度]
卒業生からのメッセージ
君は未来を変えられるか
「未来への挑戦」とは、工学部・工学研究科がキャッチフレーズとして使っている言葉です。このサブタイトルがつけられた「工学部学部案内『未来への挑戦』」では、毎年、卒業生から高校生・受験生に向けた『卒業生からのメッセージ』を掲載しています。
社会で活躍している先輩たちが東北大学工学部でどのような体験をし、どのような魅力を東北大学工学部に感じたのか、等々をご紹介します。
※[2023年度]は「2023年度入学者用」の略。
「やりたいこと」を実現しよう!
住友化学株式会社 工業化技術研究所 鈴江 真士さん
新たな未来を切り拓く
JFEエンジニアリング株式会社 技術本部 総合研究所 大里 彩さん
現在はエンジニアリング会社で研究開発に従事していますが、入学当初は、具体的な進路を描けていませんでした。やりたい事を見つけられたのは、本学科の特徴的な教育課程のおかげでもあります。
本学科では、応用化学・化学工学・バイオ工学を網羅的に学ぶため、様々な知識・経験を得た上で進路を決めることが出来ます。未知の分野や興味のなかった分野でも、深く学んで見ると新たな発見があるかもしれません。私は化学工学を学ぶうちに、モノづくりで社会に役立ちたいと考えるようになりました。皆さんもぜひ、本学科で、自分自身のそして社会の新たな未来を切り拓いていきましょう。[2022年度]
新しい可能性を拓く
株式会社リコー HC事業本部 バイオメディカル事業センター 塩本 周作さん
高校在学時、化学材料メーカーに勤めている父親に憧れて化学材料を究めたいと思い、化学・バイオ工学科を選択しました。現在は、株式会社リコーでバイオに関する技術開発を行っています。このようなやりたいことの変化は、本学科の教育プログラムに起因するでしょう。
本学科の特徴はなんといっても、化学とその関連分野を網羅的に学習できることだと思います。化学という分野を俯瞰することで、思ってもみない自らに最適なテーマを選択できました。皆さんも今の興味だけでなく周辺分野を学べる本学科で学び、自分の新しい可能性を拓きませんか?[2021年度]
あらゆる化学でなりたい自分をつくろう!
田辺三菱製薬株式会社 創薬本部モダリティー研究所 細川 勝洸さん
私は、誰もが望む「健康であること」に貢献できるサイエンティストになりたいと思い、6年前に研究職として製薬会社に入社しました。近年開発される薬の候補は、従来の低分子化合物だけでなくタンパク質、核酸をはじめ細胞、ウイルスに至るまで非常に多様化しています。本学科ではバイオロジクスだけでなくあらゆる化学を学べるため、どんな薬の候補に対しても知識をもって対応できるようになったことは、今の自分が研究する上で大きなメリットになっています。皆さんも本学科であらゆる化学のスキルを身につけて、あなたのなりたい自分をつくりあげてみませんか?[2020年度]
美しい杜の都で世界に通じる総合力を!
パナソニック株式会社 イノベーション戦略室 小野寺 真里さん
本学科の良いところは、有機・無機・バイオ・化学工学の全てを網羅して勉強でき、「総合力」を身につけることができるところだと思います。美しい杜の都・仙台の街でサークル活動や研究に没頭し、たくさんの仲間や先生に恵まれた学生生活は私の青春そのものでした。卒業後はパナソニック株式会社に入社し、6年間研究職を経た後、以降~現在は新規事業を創出する部署およびプロジェクトに参画しています。具体的には、「美容分野における今まで世の中にない事業の創出、商品化」を行い、お客様にお届けする仕事に取り組んでいます。専門分野が異なる様々な全社の部署と対話し、横断的に協力し合うこと、また、自らも研究者として実務を行うことが求められる仕事ですが、これらの際、まさに東北大で身につけた総合力が役に立っていると感じています。総合力を身につけて世界No.1の技術を発信し、日本の未来を共に創りましょう![2019年度]
世界一のものづくり研究者を目指しませんか?
東レ株式会社 複合材料研究所 小野 公徳さん
ものづくりには社会・未来を根本から変える力があると思います。
化学・バイオ工学科は、ものづくりの基本となる学問(物理・化学・数学・機械工学・材料工学・・・)をすべて深く学べる数少ない学科だと思います。
私は、博士課程まで進学し、これらの学問を駆使しつつ専門性を深めることができたおかげで、現在は東レにおいて飛行機の機体に用いられている世界最先端の素材である炭素繊維の研究者としてものづくりに励んでいます。
これからの世界を作っていく皆さん、ぜひ化学・バイオ工学科で学んで世界最先端のものづくりの担い手になりませんか?[2018年度]
大学で身につけた総合力で新たな創造に挑む
パナソニック株式会社 先端研究本部 研究員 小野寺 真里さん
東北大学での学生生活は私の青春そのものです。美しい仙台の街でサークル活動や研究に没頭し、たくさんの仲間や先生に恵まれました。化学・バイオ工学科の良いところは、有機・無機・バイオ・化学工学の全てを網羅して勉強でき、「総合力」を身につけることができるところだと思います。卒業後に就いた研究職では「新しいものを創り出す“創造性”」が求められますが、それを支えているのはまさに学 生時代に身に着けた「総合力」だと実感しています。[2017年度]