「地球環境のための研究がしたい!」という夢を胸に入学し、博士課程前期修了後、現在は福岡県で主に廃棄物から亜鉛等の有用な資源を回収するリサイクル製錬に携わっています。
当社スローガン「マテリアルの知恵を活かす」にある通り、業務を進める上で材料科学の知識が重要になります。本学科には、世界トップレベルの教授陣や最先端の実験設備が揃い、様々な学びを深めることができます。また、企業との共同研究も多く、第一線で活躍している先輩方を身近で感じ、将来のありたい姿を探してみてはいかがでしょうか。[2023年度]
卒業生からのメッセージ
君は未来を変えられるか
「未来への挑戦」とは、工学部・工学研究科がキャッチフレーズとして使っている言葉です。このサブタイトルがつけられた「工学部学部案内『未来への挑戦』」では、毎年、卒業生から高校生・受験生に向けた『卒業生からのメッセージ』を掲載しています。
社会で活躍している先輩たちが東北大学工学部でどのような体験をし、どのような魅力を東北大学工学部に感じたのか、等々をご紹介します。
※[2023年度]は「2023年度入学者用」の略。
マテリアルの知恵を活かす
三井金属グループ 三池製錬株式会社 熔錬工場 製造係 佐藤 滉祐さん
最高の研究者に学び、最高の人材へ
DOWAエレクトロニクス株式会社 機能材料研究所 吉田 昌弘さん
卒業後、非鉄金属メーカーで電子材料の研究開発に携わっています。扱う材料は多岐に渡りますが、本学科で学んだ材料科学の基礎となる知識や考え方は非常に役立っています。特に、世界トップレベルの実績を生み出し続けている先生方から御指導をいただき研究を進めた経験は、東北大の材料系だからこそ得られた貴重なものだと感じています。世界をリードする研究者の姿から学べることは多く、材料の研究者に限らず唯一無二の人材へと成長する絶好の機会になると思います。ぜひ皆さんも材料研究の最先端に携わり、自分と世界の未来を磨き上げていきましょう![2022年度]
社会人になってからも生きている研究への姿勢
石福金属興業株式会社 技術本部 FCT 菅原 蓉子さん
大学院を修了し、石福金属興業に入社しました。貴金属に特化しており、製品の開発、加工、及び回収・精製までを一貫して行っている点に惹かれました。また、工業用・医療用・宝飾用など多岐にわたる分野で1万種類を超す製品を供給してきた点に魅力を感じました。大学・大学院での6年間は、モノを材料から見る重要さや材料を変えることで性能を向上させる面白さを学ぶことができ、自分自身のキャリアに良い刺激であった感じています。本学で学んだ「材料の知識」と「研究への取り組み方」を十二分に生かし、今後も技術開発に邁進していきたいと思います。[2021年度]
金属材料っておもしろい!
日本製鉄株式会社 技術開発本部 鉄鋼研究所 棒線研究部 五藤 愛さん
材料は皆さんにとって非常に身近であり、例えば鉄は自動車、造船、建築などに用いられています。材料の特性の向上を目指し、学生の教育や研究開発を行っているのが材料科学総合学科です。本学科は20を超える研究室があり(材料の研究室数としては日本一!)、多岐に渡る専門性を持つ先生方から直接指導して頂けます。入学してからは、多くの授業や実験を通じ、ますます材料に魅了されました。私は「鉄」に興味を持ち、現在は鉄鋼会社の研究所で研究開発を行っています。東北大学に入ったからこそ、鉄の組織制御の面白さに気づき、現在の自分があります。材料を学ぶ多くの仲間が増えることを願います![2020年度]
材料研究を通じて様々なことを基礎から学べる学科
国立研究開発法人物質・材料研究機構 千葉 亜耶さん
材料研究は構造物や輸送機器、電子機器、医療器具など様々な領域の発展に欠かせない研究分野だと感じております。本学科では世界をリードする先生方から最先端の研究テーマを通じて、研究の進め方や問題への取り組み方などを直接学ぶことができます。さらに、研究成果を国内外の学会や学術雑誌に発表する機会もあるため、これらを通じてプレゼンテーションの仕方や論文の書き方なども学ぶことができます。研究、発表、英語など必要なことを基礎から学べる環境が整っているため、きっと皆さんも楽しく色々なことに取り組み貴重な経験を積めることと思います。[2019年度、2018年度]
ものづくりを支える「材料」を学ぼう!
日立GEニュークリア・エナジー 株式会社 燃料サイクル部 原子力化学システム計画グループ 佐々木 麻由さん
私はものづくりに興味があり、ものづくりを支える「材料」を学びたいと考えて本学科に入学しました。
本学科では、材料が社会でどのように役立っているのかを学び、幅広い知識を身につけることができます。
また、世界の第一線で活躍されている先生方から指導を受けることができ、自分の可能性を広げるチャンスがたくさんあります。
ぜひ皆さんも、本学科で材料の面白さを感じてみてください。きっと、自分のやりたいことが見つかると思います。[2017年度]
私たちの可能性を広げてくれる機会があります
東京エレクトロン株式会社 技術開発センター テクノロジーインキュベーショングループ 加賀谷 宗仁さん
皆さんが普段使っている携帯電話やテレビは膨大な数の電子部品から出来ています。電子部品と聞くと電気系や情報系のイメージが浮かびますが、実はその根底を支えているのは材料科学です。従って、電子機器の性能をさらに上げるためには材料の性質や加工方法に関する知識がとても重要です。私の日々の仕事では、今まで使われていなかった新しい材料を用いて、次世代電子機器のベースとなる技術を確立することが求められています。そのため、大学で学んだ知識を活かす場面がたくさんあります。
東北大学では材料科学に関する幅広い知識を学べるため、広い視野を持ったエンジニアとしての素養を身に付けることができます。また、本学科には海外の大学と関わる機会が数多くあり、海外留学のサポート体制も整っています。実際、私も韓国・アメリカの大学生との交流やスイス留学の機会を頂き、とても貴重な経験をすることができました。
材料科学総合学科には、最先端の設備、材料学の第一線で活躍されている先生方、そして私たちの可能性を広げてくれる多くの機会があります。このような環境だからこそ、皆さんもきっと、大学生活以降でも役立つ知識や経験を得られることでしょう。[2016年度、2015年度]