研究室公開総合研究棟 5階 510号室
元素・分子積木細工で高分子ナノ材料の作製
バイオ工学コース高分子ハイブリッドナノ材料分野(三ツ石研究室)
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/mitsuishi/html/
当分野では、表面・界面を利用したボトムアップ的手法により高分子をナノメートルスケールで構造制御することで、有機・無機を問わず様々なナノ材料と組み合わせることができ、ちょっと変わった面白い機能発現へとつながります。高分子ハイブリッドナノ材料の特性を明らかにすることにより、新素材の研究開発を行っています。
1. 機能性高分子ナノシートの構築
両親媒性高分子を水面上に展開することで分子1つ分という究極の薄さを持った高分子ナノシートが得られます。このナノシートを機能性素子の基盤材料として展開・応用するため基礎研究を行っています。例えば接着・吸着能力を有する高分子ナノシートや凝集誘起発光を示す高分子ナノシート、強誘電性を有する高分子ナノシートなど、超薄膜構造制御による機能性発現・制御を目指しています。
2. ボトムアップ的ハイブリッドナノ材料の開発
有機材料と無機材料を適切に組み合わせること(ハイブリッド化)で、両者の特徴をそなえた光電子機能、および耐熱性や機械的強度の劇的な向上が期待できます。そこで、高分子微粒子、酸化物ナノ粒子のハイブリッド集積技術や環状シロキサン系ポリマーやセルロースナノ材料による機能性ハイブリッドナノ材料の開発を行い、薄膜オプトエレクトロニクスやインテリジェントマテリアルへの展開を目指しています。